①Akashic Record。    

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   「ここからは帰れるのか?」  「うん、あっちから」 彼女の指の先は開いた障子の向こうに見える日本庭園らしき方を差している。そちらの方へ目をやると倒れた鳥居が見えた。まぁ、鳥居が倒れてるように見えるのは、単純に僕が狐狗狸さんのお膝元に鎮住しているから、というだけの話なのだが。 僕の記憶の中では、鳥居は終始光っていたのだが、今は向こう側が見える、至って普通の鳥居である。恐らく、通り抜けができる時にのみが光るのだろう。  あいつは置いてけぼりか。  心配してるだろうか。 ……心配してたら面白いなぁ。  
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