1991年 メジャーデビュー直前…

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真矢 単独 ―ツアーをやるようになってバンドが一緒にいる時間も長くなったと思うけど、他のメンバーについて新たに発見したことはある? 「いや、うちのメンバーは前から、私生活には干渉しないから……。」 ―常に自分のペースを守ってるんだ? 「そう。俺は、ツアー中は、あんまり寝ないんですよ。ちょっと寝不足ぎみのほうがカリカリしてて、ダラけなくてすむ。その代わり、ツアーから帰ってくると三年寝太郎になる(笑)。」 ―自分が素直になれる時間は?たとえば、趣味の時間とか…。 「趣味ってないんですよ。テレビ鑑賞くらいで(笑)、ドラム以外に思いつかない。職業=ドラム、趣味=ドラムって感じ。」 ―ドラムとの付き合いの最初というのは? 「高校二年の時。俺、ワルさばっかりしてて無期停学をくらって、その間いいコにしてたら親父がバイクを買ってくれるって事になってた。で、そのとき、まだ15歳だったから16歳になるまで待っていたら、文化祭で誰かがバンドやってるのを見て気持ちよさそうだなって。しかも、周りに女の子いっぱいいたから、これだ!と(笑)。その夜、親父に、バイク要らないからドラムセットを買ってくれって言った。それでドラム始めたら、最初からビビッとくるって言うか…味わったことのない気持ちよさだと思って、病み付きになった。」 ―本格的なバンド活動は、いつから? 「高校三年ぐらいのとき、SUGIZOが家に来て、新しいバンドで一緒にプロになろうって言うんだ。俺は、プロなんて果てしない道のりだとおもったけど、やる気になればできるって言うから、それもいいかと思って…。それがINORANとJのLUNACYのライバルバンドだったって、前にも言ったと思うけど。初期のLUNACYはハードコアっぽくて硬派で、俺とSUGIZOはもっと明るい感じの、まったく反対の音だったから、気になってたのね。で、お互いにバンドがガタッとなってINORANとJが俺のところに誘いに来たけど、俺はSUGIZOと一緒にやっていきたくて、ずっと迷ってた。でも、いい答えが見つかったんだ。LUNACYに入る代わりに、SUGIZOも入れてツインギターにしてくれっていう条件をつけた。それで四人が固まったんだけど、ヴォーカルだけがしっくりこなくて、あとでRYUICHIを引き抜いたというわけ。今は、他のメンバーなんて考えられないね。この5人でLUNA SEAだから。」
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