青明寺浦正

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残りの弁当を急いでかきこんで、去年あいつから誕生日に貰ったブルーのスタジャンを着直して。 キーを捻ればエンジンが熱く動き出す。 「よし、帰るか!」 ピリリッ ピリリッ メール…あいつだ。なんだ?さっき電話したばっかで… 「先に寝ておきます、…」 まったく。みっちり学校で講義受けた後にくるから…そりゃ疲れてるよな(笑) まあ起きて待たれても悪いし、これでいいか。 「…早く帰ってやるかな」 戸締まりしとけよ!おやすみ。 とだけ書いて返信した。 「太陽が昇るのと俺が東京に着くの…、どっちが先になっかな」 俺は茨城を出発した。  
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