紫集院曜介

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「紫集院、こっちの資料も来週までに頼む」 「ん。了解です」 渡された会議資料にざっと目を通してみる。 どの商品を輸入して、どの商品を他の商社と取り引きするのかを把握。 「紫集院」 「!、代表」 「今回も期待してるんだからな。面白い企画、頼むよ」 以前、社をあげての一大プロジェクトの一員を任された際に俺の企画したプレゼンを上司が気に入ったらしく、それからというもののこういった企画に名前をいれてもらえる様になった。 「はいっ」 「頼もしいなあ、ははは」 そして、いま俺と話をしているのがウチの社の代表取締役。 就活で苦しんでいた俺を拾ってくれた恩人だ。 「代表にはいいとこ見せなくちゃいけませんから」 期待に、応えよう。  
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