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「この冬は鍋！もう寒いしさ」
カーディガンの袖で手を半分まで隠しながら息をかける。そしてポケットに隠す。
もう冬かあ…
「はは。…じゃあ、今度時間あるときにみんなで鍋しよう」
「え、みんなって…もしかして」
「そう。腐男塾のみんなで。俺がみんなに声かけてみるから」
「わあー…いいね！みんな会ってないからなー楽しみっ」
高校を卒業したと同時に、腐男塾のみんなと会う機会がめっきり減ってしまった。
いや、今まで数回ほど集まる機会はあったけど僕は忙しくて参加できなかったから悔しい思いをした。
だから今度こそは…！！
「じゃあ、詳細決まったら連絡するから」
「うん。ありがと」
僕と曜くんの別れ道。
この十字路を右にいけば、すぐ僕の家。左にいけば曜くんの家。
「おやすみ。風邪ひくなよ」
「うん、曜くんもね」
昔から変わらない、僕らの別れの挨拶をして帰路についた。
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