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次の日。
銀時が目覚めると、そこには総悟がいなかった
変わりに、小さな紙がちょこんと置いてあった。
それを手に取り、文を目で追う
―銀時へ
何も言わずに帰っちゃってすいやせん。突然、大きな仕事が入っちまいやした。
かなりの大物らしくて、いつ帰れるかわからねぇみたいなんでさぁ
でも、俺ぁもう一度銀時に会いたい…
今日の夜中の12時にあの木下で待ってまさぁ
沖田総悟―
慌ててかいていたのか殴り書きで字が雑だ
それでも読める俺はすごい、と感心したと同時に
会えないのか、という悲しみが込み上げる
今日の夜中の12時…あの木下…
銀時は思いだした
歌舞伎町から少し離れたところにある花畑の大きな木下。
それは、二人が初めてデートをしたところだった
覚えててくれたんだ、とこんな些細なことで喜んでいるといつの間にか夢の中に落ちていった
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