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「次、体育だよ。
更衣室一緒にいこう。」
「うん」
「香代ちゃん達に言わなきゃね。」
絵美ちゃんが、軽くウインクをしながら、手をひっぱってくれた。
私は、少しづつ仲良くなっていけばいいよね。
無理しないように。
ゆっくりと。
他の子のように器用にはできないから。
屋上で、泣いたから、気持ちも晴れてきた。
「あ、中川さん?
大丈夫??」
「ごめんね。」
更衣室に、行くと、香代ちゃんとしほちゃんが話かけてきた。
「ごめんね、、私何か悪いことしちゃった?」
しほちゃんが心配そうに聞いてきた。
「ううん」
「私こそ、あの。自分の意見が言えなくて。
…カラオケに行きたい。
けど歌知らないから…って言いたかったんだけど。
うまくいかなくて」
「あは、可愛い。中川さん。行こう行こう。カラオケ。私は、こんなノリだから、気づけなくてごめんね」
と香代ちゃん。
「中川さん、いつも考えていたから、なんか嫌なのかと思っちゃったけど、よかった」
としほちゃん。
香代ちゃんと、しほちゃんは、全然怒ってなくて、むしろ心配してくれてて、本当に嬉しかった。
「歌、知らないって言っても、聞くのは大丈夫だよね?」
「うん。大丈夫。聞くの好きだし」
「じゃ、体育終わって、香代は委員会の連絡係の仕事あるから、教室で待ってよっ」
「うん」
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