3

5/7
前へ
/212ページ
次へ
「お友達問題?」 「う、うん」 「そっか。 何かあったの?」 「…。 なんで、そんなに優しいの?」 「俺?これが普通だけど。」 「もう、昨日といい、今日といい。友香ちゃんのいろいろな表情見ちゃったし、この際、話しちゃいなよ。」 「う、うん」 私は、何故か、安心して、成瀬くんに話始めた。 やっぱり屋上には不思議と素直になれる秘密があるみたい。 「ふぅん、そっか。 友香ちゃん、ここでは普通に話せるのにね」 「う、うん。」 「俺もそうだけど、教室っていう場所がいけないんじゃないの?」 「うん?」 始めてそんな意見を、言われた。 「何かと、窮屈だよね、あそこ。」 「あはは」 「ガヤガヤうるさいし、気づくといろんな奴話かけてくるしさ、たまに一人になりてぇ、って思うもん」 「いや、私は逆にお友達に話かけられたいよ。」 「友香ちゃん、きっと、変に、しなきゃいけない、って思いすぎじゃない?」 「う、うん」 「上手に話せなくてもいいんじゃない?」 「でも、いわなきゃ、伝わらないから、友香ちゃんらしく伝えたら?」 「う、うん」 「成瀬くんて。」 「ん?」
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2134人が本棚に入れています
本棚に追加