2~河野編~

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『かんぱ~~~~い』 誰も、聞いてないんだから挨拶なんて短めでいいのに、聞きたくもない挨拶に笑顔を浮かべて相槌を打つのも疲れる。 真中先輩が部長の隣に座ってくれたおかげで、自由に行動が出来る。 部長の隣だけは死んでも嫌だわ。 とりあえず、隣の山口さんにお酌する。 「お疲れ様でした」 山口さんは、あまり喋らない。 仕事一緒だったけど、本当に必要最低限の会話しか記憶がないような。 「河野さんも、お疲れ様」 山口さんにビールを注いでもらい、お互いにグラスを合わせる。 顔は嫌いなタイプではないけれど、もう少し華が欲しい感じ。
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