2~河野編~

7/12
前へ
/569ページ
次へ
化粧室に向かって歩いていると、聞き覚えのある声が耳に届く。 「私の?」 「なぜ、疑問形なんだ?」 「課長が私を心配してるから?」 あ・うんの呼吸で会話してる二人。 顔が見えなくても、それが課長と真中先輩だと言う事はすぐに分かった。 「課長!ここにいたんですか?」 先輩なんて、眼中にないけどとりあえず威嚇しとく? 課長と先輩じゃ、不釣り合いだわ! 「あ、課長、いいですよ。もう平気ですから」 ほら! 本人だってそう言ってるんだし。 「課長、みんな待ってますよ!真中先輩、大丈夫って言ってますし!」 さりげなく、課長の腕を取って連れ戻そうとする。
/569ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11271人が本棚に入れています
本棚に追加