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化粧室に向かって歩いていると、聞き覚えのある声が耳に届く。
「私の?」
「なぜ、疑問形なんだ?」
「課長が私を心配してるから?」
あ・うんの呼吸で会話してる二人。
顔が見えなくても、それが課長と真中先輩だと言う事はすぐに分かった。
「課長!ここにいたんですか?」
先輩なんて、眼中にないけどとりあえず威嚇しとく?
課長と先輩じゃ、不釣り合いだわ!
「あ、課長、いいですよ。もう平気ですから」
ほら!
本人だってそう言ってるんだし。
「課長、みんな待ってますよ!真中先輩、大丈夫って言ってますし!」
さりげなく、課長の腕を取って連れ戻そうとする。
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