3~まったり編~

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「結構、近くなのに知らなかった」 ボソっと呟くとニッコリ笑う二階堂。 「すごいね。 何だろうね、この落ち着く感じ」 「水の音が心地いいだろう」 「うん。 ありがとう」 本当になんだかわかんないけど、『ありがとう』って言いたくなった。 返事はなかったけれど、握った手に少しだけ力が入ったのを感じて、とても幸せを感じた。 どれくらい、そこに立っていたのかわからないが、気がつけば二人してびしょぬれになっていた。
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