3~まったり編~

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「普通、ここまでびしょぬれになる前に気づくんじゃない?」 「それを俺に言うのか? お互い様だろ?」 「初めて来た私は、どれくらい濡れるかわかんないじゃない」 「濡れるってのは分かってるんだから、多少なりとも想像はつくだろ」 「ナニソレ。 それなら何回も来てるんだったらそっちがそれなりに気使って帰るぞ位言ってもいいんじゃない?」 「だいたい、今更濡れた事をどうこう言うのは不毛だろ。 濡れたものは仕方がない」 「それもそうだね」 「戻るか?」 「ん~~。 濡れたついでに、もう少しここに居たい」 「仕方がないな」 「なによ! 自分だってここにもう少し居たいくせに」
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