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専業主婦なんて私には無理だと思った。
あの人の事は大好きだけど・・・
仕事してる時間が好き。
何かを作り上げる、作りあがった瞬間、そんな時間がたまらなく好きだった。
結婚か仕事か。
人生二社選択じゃあるまいし。
だいたい、結婚しなくても人は生きていける。
仕事しなきゃお金が入らない。
そうなったら生活できない。
だったら選択肢は一つ。
だと思ったのに。
『結婚しませんか?』
何の色気もない、道路を歩きながらのプロポーズ。
なのに、何の迷いもなく『はい』と返事をしていた。
あの人の不思議なところ。
言われたら抵抗できない。
なんだろう。
これが惚れた弱み?ってやつ?
真中の事、さんざん言ってきたけど自分の恋愛ほどままならないものはない。
それでも
彼と一緒に居る心地よさは他では得られない。
「ほら、ピーマン」
お義父さんが籠いっぱいのピーマンをくれた。
そういえば、ピーマン嫌いだって言ってたような。
ま、いっか。
ピーマンの肉詰めいっぱい作って待ってよ。
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