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小雨がぱらつく中、真中と別れる。
立ち止まって振りかえる。
雨を避けるようにちょっとジグザグに小走りしてる姿が見える。
避けれないでしょ?
思わず、笑ってしまう。
「毬亜ちゃん?」
真中を見てると、突然前に居た人が声をかけて来たが、久々に名前を呼ばれたせいか、一瞬誰の事かわからない。
怪訝な顔をしてたんだろうな。
目の前の、イケメン部類に入るであろう人が再び、私の名前を呼ぶ。
「毬亜ちゃんでしょ?
覚えてない?」
覚えてません!
誰?この人。
だいたい、なんで名前で呼ばれんの?
気持ち悪い。
無視して踵を返して歩き出す。
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