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今、僕には愛しくて、それと同じくらいに憎い人がいます。
僕がどんなに深く愛しても、どんなに深く憎んでも、その人は僕のことを見てくれません。
見てくれないどころか、僕以外の人の事ばかり見ています。
ある日、僕は、愛しい人に言いたいことを全部言おうと思いました。
「ルシフェルさんっ」
「なに?」
「あのっ僕、その・・・・ルシフェルさんが・・・・・」
「俺のことが好きだって言うんなら、諦めた方がいいよ、俺、人間なんて大嫌いだから、特にお前のような存在は同じ世界にいると思うだけで、虫酸が走る」
この日僕は、壊れてしまいました。
いつの間にか僕が七つの大罪の一つ嫉妬になってしまっていたこと。
自分自身が人間であること。
僕が大事に思うあの人を裏切った神。
そして、僕を見てくれないあの人。
全てが憎くなりました。
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