第二席 嫉妬 = 狂気

3/4
前へ
/104ページ
次へ
僕はある行動を起こしました。 「なに、また来たの?」 彼は呆れたように言いました。 「ルシフェルさん、嫉妬が度を過ぎると、どうなるかわかりますか?」 「そんなの、知るわけないじゃないか」 彼は、僕を嘲るような笑みを浮かべます。 「・・・狂気に変わるんです。だから・・・・ルシフェルさん、僕のために・・・死んで下さい」 僕は一丁の銃を彼の額に突き付けて、引金に指をかけました。 「そんな物で、俺を殺せると思っているの?」 「・・・思っていません、でもためしてみる価値はあると思ったんです」 パァン 僕は引金を引きました。 彼の血や脳ミソが飛び散り、僕も赤く染まりました。 それでも、彼には効きかなくて・・・。 「痛いなぁ、俺にこんなことして、どうするの?」 「貴方の頭をふっ飛ばした代償として、僕に同じことをして下さい」 彼は、心底驚いたような顔をしました。 「お前は、俺に人間を殺せと言うのか?」 「はい、今更、躊躇うこともないでしょう?  貴方は“人間を愛せ”と言った神に逆らい、人間を憎んだ“反逆”と言う罪を犯した罪人なんですから」 彼は僕の手から銃を奪い取り、僕を押し倒してから頭に銃を突き付け“なんて、愚かなんだ”そう言って引金を引いてくれました。 End あとがきらしきもの→
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加