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真暗な部屋の中で龍が1人、寂しそうに膝を抱えて座り込んでいました。
そんな龍の前に1人の天使様が現れました。
「暗いですねぇ~。何してらっしゃるんですかぁ?
強欲ともあろう貴方がこんな、暗い部屋の中で縮こまってるなんて、あまりよろしくないですよぉ~?」
龍は、天使の陽気な声に少しイラついた表情をしながら天使を見据えていました。
それを見た天使は、抑揚の無い冷たい声で
「君は、どうしたいの」
そう問うた。
龍は少し困惑した表情をしていましたが、しばらくして何か決心したように、声をあげました。
「・・・・・・・・俺は、飛翔李を・・・・・・・どんな手を使ってでも、手に入れたいっ!!
今までだって、そうして来たんだしっ」
天使は楽しそうに微笑むと
「じゃぁ、その神より与えられし知能をフル活用して、手に入れて来たらいいですよぉ~」
龍はそれを聞いて、微笑みながら言いました。
「そんなの、必要ないよっ俺はもう、どうすれば飛翔李を思い通りに出来るか、知ってるからっ
じゃぁ、いってきます。」
龍は天使の返事を待たずに部屋から走り出て行きました。
天使は1人になった部屋の中で、誰に言うでもなく呟いた。
「逝ってらっしゃい、ふふ」
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