第六.五席 最期の晩餐 また会う日まで

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見馴れた自分の部屋 その部屋の中で、好物のドーナツを何時もの様に皿に盛って、何時もと同じ場所に座り、何時もと同じ様にテレビをつけてドーナツを食べていた。 それ以外の事なんて起きるはずが無かった。 でも、この日は何時もと違っていて部屋のドアが勢いよく開かれ、龍が靴も脱がずに抱き付いて来た。 「何、今日はどうしたの?」 俺は何も言わずに俺の目を真っ直ぐ見据えた。その時、凄く嫌な予感がした。 「飛翔李、俺さ、今凄く欲しい物があるんだ」 俺の嫌な予感はきっと当たっている 「俺、飛翔李が欲しいんだっ」 とうとう、この日が来てしまった。俺が一番、迎えたくなかったこの日が。 返事をせず、龍と目を合わせていると龍が不意に顔を近付けて来たかと思うと、龍はそのまま俺に口付けた。 「んっ・・・(嫌だっ)」 気付けば俺は龍を突飛ばし、自分の思いをぶつけていた。 「なに考えてんだっ、俺にこんなことして、ただですむと思ってんのかっ・・・やめろよ・・・・・やめてくれよら俺は、俺はまだ・・・・・・・・」
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