第一席 尽きることのないもの

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「やぁ鈴哉、生きてるかい?」 治佳は艶のある笑みを浮かべながら冗談混じりに問う。 「また来たの、万年発情期の未成年さん」 鈴哉はそうとう気だるそうにそういった。 一方、治佳の方はそんな言葉は聞こえない、とでも言うように無視して治佳の隣に腰を下ろした。 治佳が腰を下ろしてからあまり間を置かず鈴哉がだるそうに。 「僕に触らないでくれよ?」 それを聞いて治佳は口角を上げながら言う。 「やだね、俺は色欲だから、無防備な鈴哉をほっとくなんて、自ら進んで拷問を受けてるようなものだよ?」 治佳は言い終わらない内に鈴哉へと手を伸ばす。
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