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「ねぇ、ルーナ。スカイ様は本当に素敵な方ね」
ソレイユはうっとりとした表情を浮かべている。
「そうですわね」
ルーナはソレイユに優しい微笑みを向けた。
ソレイユは今、自室にルーナと二人でいた。
外はサンサンと輝いていた太陽が沈み、変わりに静かに輝く月が昇り完全な夜となっていた。
「スカイ様はずっと私の側にいてくださらないかしら」
「ソレイユ様が望まれるなら必ずそうなりますわ」
「そうね。私はこの国の女王。この国の物は全て私の物。スカイ様はマーレ国の方だけれどこの国にいる間は私の物も同然なのだから」
ソレイユは幸せそうにでも、どこか残酷さを感じさせる微笑みを浮かべた。
そのころスカイは客室で一人、月を眺めていた。
「なんて美しい人なんだろう。あんなに美しくて優しい女性は今まで会ったことがない」
スカイはソレイユと同じ様にうっとりとした表情を浮かべていた。
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