15人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
次の日
ソレイユとルーナは馬車に揺られながら港に向かった。
「ソレイユ様、港が見えてまいりましたわ」
「あら、もう船は着いているみたいね。早くスカイ様にお会いしてみたいわ。もっと急いでちょうだい」
――――――×××
港には見渡すかぎりに人がいた。
ソレイユたちがスカイがどこにいるのかと思い見渡していると
一際人が集まっているところからソレイユたちに近づいてくる男性が一人いた。
「失礼ですが、ソレイユ女王でいらっしゃいますでしょうか?」
男性はソレイユにそう話しかけてきた。
「はい。あなたはもしや」
「マーレ国王子でスカイと申します。お会い出来て光栄です、ソレイユ様」
スカイは微笑みながらそう言った。
スカイは背が高く
眩しく輝く綺麗な金髪
空色の瞳
商人たちが言っていた様に美しい青年だった。
ソレイユは一目でスカイを気に入った。
「初めましてスカイ様。こちらこそお会い出来て光栄ですわ。今回はわざわざ我が国にお越しくださりありがとうございました。私も両国の交流を深めたいと思っていたところなのです。ぜひ、我が城にお越しいただきマーレ国のお話をお聞かせくださいませんか?」
ソレイユは極上の微笑みを浮かべながら言った。
「ご招待ありがとうございます。喜んでお受けいたします」
スカイも微笑みながら答えた。
――――――×××
「まぁ、マーレ国にはそんな物があるのですか?」
「ええ。よろしければ今度、我が国からこちらにお送りいたしましょう」
「本当ですか!楽しみにしておりますわ」
ソレイユはスカイから教えてもらっているマーレ国の話に聞き入り、驚いたり楽しそうに笑ったりしていた。
最初のコメントを投稿しよう!