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「やっぱ空は気持ちいなぁ~」
『隊長、一応哨戒任務なんすから、もっと』
「気合い入れろってか?」
『え、いや…』
「まぁまぁ。言いたい事は分かってるけどさ、いまのご時世戦争なんてそうそう起きねえって」
『はぁ…』
〈全部聞こえてるぞ。真面目に取り組め〉
「なっ!?ヘイムダル!…ちっ、わーったよ!」
『あれだけ言ったのに…』
「何か言ったかぁ?」
『いーえ。行きましょうか』
「ふっ。おうよ」
2機の戦闘機が海の上を哨戒任務で飛行していた。
この2機は『雷電』と呼ばれていて、二つのジェットエンジンを積んでいる戦闘機だ。
機体にはエーゼンランドの象徴である紅葉(もみじ)のエンブレムがあり、さらに天使の翼をデザインしたエンブレムもあった。
先程無線に割り込んで来た『ヘイムダル』は、高高度偵察機であり、電子支援機も兼ねている機体で、常に首都上空で警戒している。
哨戒任務が終わり、エーゼンランド空軍基地に帰還する2機。
機体からパイロットが下りてきた。
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