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ここから不運が始まった。
ガソリンスタンドまであと100メートルほどの地点でギアチェンジのために、クラッチを踏み込んだ。
その時!
【ガガガ…ガキッ】
鉄と鉄がぶつかり合う耳障りな音と共に足に振動が伝わり、まずいと思った私はとっさに道路の路肩に車を止めた。
数分後。少し深呼吸をして心を落ち着かせたあと、不安を抱えたままクラッチを踏み込んでみた。
ところが私の予想に反してクラッチはなんの抵抗もなく踏み込めるではないか(おっいけるか?)。
だが足を外してみると当初の予想通り、異変は起きていた。
クラッチが踏み込んだ位置から動かなくなっているのだ。
よりによってこんな日に故障とは(明日から待ちに待った旅行だぞ。相棒)。
とにかく今出来る事は?…ガソリンスタンドに電話だ。
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