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普通の彼から狂ってしまった彼に永遠の愛を話した。
ねぇ、貴方は幸せ?
私は彼に問い掛けた。
―彼は俯いたまま。
「 さ よ う な ら 」
彼は私に別れを告げた
私の元からに離れていく。
一年以上も積み上げてきた彼への愛を踏み潰すかのように彼は一歩、一歩、歩いていく。
唇を噛み、憎しみが膨らむ。
私は持っていた鞄のなかから果物ナイフを取り出した
それを
私に背を向けている彼の背中に
刺した。
彼はその場に倒れ、私を見る。
さっきとはお互い違う立場。
「…っな、何故…!!」
彼は痛みに堪えながら、私に問った。
『裏切り者と永遠の愛を創るなんて、そんなの愛でも何でもないわ。』
私は悪くない、私が刺したのは裏切った者への制裁。
彼とは永遠の愛が創れそうにない。
だから、私にとっては用済み。
私の前からも、この世からも消えて。
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