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「…ろ……あ…お…」
「ん~…ぅるさ…ぃ」
「…きろ!!…あ」
煩いなぁ…
もうちょっと寝かせて
くれてもいいじゃない…
そう思いながらも
意識は夢の中…
「起きろ~!莉亜!」
「っ…?!」
あまりの声の大きさに
莉亜はビックリして
飛び起きた。
「おはよ。莉亜?俺が“わざわざ”起こしてあげてるのに、すぐに起きないってどういう事かなぁ?」
そこには
黒い…
それは、それは
闇のように黒い笑みを浮かべる
稔麿がいた。
何か“わざわざ”を
強調させてるし…
などと思いながらも
命の危険を感じた莉亜は
素直に謝った。
「それで?」
いきなり聞いてきた稔麿に
莉亜は意味が分からず
首を傾げた。
「情報だよ!壬生浪の情報は何か掴めたか?」
「あぁ…!なんかねぇ…今、ごたごたがあるらしいよ」
「ごたごた?」
吉田は莉亜に問い掛けた。
「そう。なんかねぇ…局長の芹沢鴨がいろいろとやらかしてるみたいで、いつか暗殺とかされるんじゃない?」
「莉亜!やるなぁ!!すっごくいい情報じゃん♪…ふぅん、あの芹沢がねぇ…これで少しは戦力が落ちるじゃねぇか♪」
「まぁね♪」
なんて…たまたま土方と近藤が
喋ってたのを聞いただけ
なんだけど…
まっ、いいか♪
それにしても
私の気配を感じられないなんて
山崎烝も壬生浪も
大した事ないわね♪
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