第二幕

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「…ろ……あ…お…」 「ん~…ぅるさ…ぃ」 「…きろ!!…あ」 煩いなぁ… もうちょっと寝かせて くれてもいいじゃない… そう思いながらも 意識は夢の中… 「起きろ~!莉亜!」 「っ…?!」 あまりの声の大きさに 莉亜はビックリして 飛び起きた。 「おはよ。莉亜?俺が“わざわざ”起こしてあげてるのに、すぐに起きないってどういう事かなぁ?」 そこには 黒い… それは、それは 闇のように黒い笑みを浮かべる 稔麿がいた。 何か“わざわざ”を 強調させてるし… などと思いながらも 命の危険を感じた莉亜は 素直に謝った。 「それで?」 いきなり聞いてきた稔麿に 莉亜は意味が分からず 首を傾げた。 「情報だよ!壬生浪の情報は何か掴めたか?」 「あぁ…!なんかねぇ…今、ごたごたがあるらしいよ」 「ごたごた?」 吉田は莉亜に問い掛けた。 「そう。なんかねぇ…局長の芹沢鴨がいろいろとやらかしてるみたいで、いつか暗殺とかされるんじゃない?」 「莉亜!やるなぁ!!すっごくいい情報じゃん♪…ふぅん、あの芹沢がねぇ…これで少しは戦力が落ちるじゃねぇか♪」 「まぁね♪」 なんて…たまたま土方と近藤が 喋ってたのを聞いただけ なんだけど… まっ、いいか♪ それにしても 私の気配を感じられないなんて 山崎烝も壬生浪も 大した事ないわね♪ .
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