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「あっ、稔麿」
「ん?」
稔麿が莉亜を見ると
莉亜はニヤリと笑った。
「今日も夜出掛けるからね♪」
「何しに?」
「決まってるじゃない…クスッ、鼠除去♪」
そう言った時
稔麿もニヤリと笑った。
「あぁ…気をつけて行きなよ?」
「分ってるよ♪」
「吉田様…?」
その時…
襖の外から女将の声がした。
そう、ここは
とある旅籠屋。
ここの旅籠屋でいつも
寝泊まりしていた。
「どーぞ?」
稔麿がそう言うと
女将が失礼致します…と言い
襖を開けた。
「吉田様にお客はんが御見えになっとりますけど、如何なさいましょか?」
「客?…名前は?」
「へぇ…谷 梅之助…言うとりましたけど」
「入れてっ!!!そいつ全然入れてくれてかまわないわっ!」
女将から名前を聞いた途端
莉亜は声を張り上げ
女将に言った。
「よろしおすか?吉田様」
そう、女将は稔磨にも
問い掛ける。
「うん…いいよ」
稔麿は不適な笑みを浮かべながらいった。
うわぁ…
稔麿の嫌な笑顔だよ;
絶対、久しぶりに会ったし
おもいっきり
いじめそう…;
この莉亜の勘があたるのは
もうすぐそこだった。
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