第二幕

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「あっ、稔麿」 「ん?」 稔麿が莉亜を見ると 莉亜はニヤリと笑った。 「今日も夜出掛けるからね♪」 「何しに?」 「決まってるじゃない…クスッ、鼠除去♪」 そう言った時 稔麿もニヤリと笑った。 「あぁ…気をつけて行きなよ?」 「分ってるよ♪」 「吉田様…?」 その時… 襖の外から女将の声がした。 そう、ここは とある旅籠屋。 ここの旅籠屋でいつも 寝泊まりしていた。 「どーぞ?」 稔麿がそう言うと 女将が失礼致します…と言い 襖を開けた。 「吉田様にお客はんが御見えになっとりますけど、如何なさいましょか?」 「客?…名前は?」 「へぇ…谷 梅之助…言うとりましたけど」 「入れてっ!!!そいつ全然入れてくれてかまわないわっ!」 女将から名前を聞いた途端 莉亜は声を張り上げ 女将に言った。 「よろしおすか?吉田様」 そう、女将は稔磨にも 問い掛ける。 「うん…いいよ」 稔麿は不適な笑みを浮かべながらいった。 うわぁ… 稔麿の嫌な笑顔だよ; 絶対、久しぶりに会ったし おもいっきり いじめそう…; この莉亜の勘があたるのは もうすぐそこだった。 .
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