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沖田
「一さんのケチー!」
沖田はそう叫び、斎藤に引きずられながら道場を出て行った。
永倉
「それじゃあ、気を取り直して…前川!」
「はいっ!」
永倉
「竹田!」
「はっ、はい!」
藤堂
「両者、位置について……始めっ!」
莉亜
「朔…お疲れ様です。この短期間、よく頑張りましたわね」
莉亜は道場の端で、隊士の試合を見ていた朔次郎に声を掛けた。
朔次郎
「あっ、莉亜さん!いえ…莉亜さんのお陰ですよ」
莉亜
「クスクス…だけど、それは朔の努力の成果よ?いくら優秀な先生に指南してもらっても、努力をしない人はその程度…強くはなれませんわ。朔は努力をしたから…諦めなかったから強くなったのですよ」
朔次郎
「莉亜さん…」
莉亜
「フフッ…頑張って下さいね?応援していますから」
朔次郎
「はいっ!ありがとうございます!」
莉亜
「あと、隊士達の試合が終わったら壬生寺へ来て下さい。お待ちしておりますわ」
朔次郎
「えっ?あっ、はい。分かりました」
莉亜
「では、また後で…」
莉亜は朔次郎にお辞儀をして、道場を出た。
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