第十二幕

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沖田 「一さんのケチー!」 沖田はそう叫び、斎藤に引きずられながら道場を出て行った。 永倉 「それじゃあ、気を取り直して…前川!」 「はいっ!」 永倉 「竹田!」 「はっ、はい!」 藤堂 「両者、位置について……始めっ!」 莉亜 「朔…お疲れ様です。この短期間、よく頑張りましたわね」 莉亜は道場の端で、隊士の試合を見ていた朔次郎に声を掛けた。 朔次郎 「あっ、莉亜さん!いえ…莉亜さんのお陰ですよ」 莉亜 「クスクス…だけど、それは朔の努力の成果よ?いくら優秀な先生に指南してもらっても、努力をしない人はその程度…強くはなれませんわ。朔は努力をしたから…諦めなかったから強くなったのですよ」 朔次郎 「莉亜さん…」 莉亜 「フフッ…頑張って下さいね?応援していますから」 朔次郎 「はいっ!ありがとうございます!」 莉亜 「あと、隊士達の試合が終わったら壬生寺へ来て下さい。お待ちしておりますわ」 朔次郎 「えっ?あっ、はい。分かりました」 莉亜 「では、また後で…」 莉亜は朔次郎にお辞儀をして、道場を出た。 .
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