第十二幕

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莉亜 「………あっ、あとね。面白い情報が♪」 吉田 「何?」 吉田は悲しそうな表情をしていたが、少し表情が戻った。 莉亜 「あの土方歳三の弱点♪」 吉田 「教えろ」 莉亜 「即答かい…;;」 吉田 「で?土方の弱点って…?」 莉亜 「フフッ…梅の花、一輪咲いても、梅はうめ♪」 吉田 「は?梅なんて何輪咲こうが、梅に決まってるでしょ(笑)何この句…」 莉亜 「ね?面白いでしょ?」 吉田 「馬鹿だよね。これ書いた人(笑)で、この句って、誰が書いたの?」 吉田の質問に、莉亜はニッコリと微笑んだ。 吉田 「ま、まさか…」 莉亜 「そのまさかで~す♪」 吉田 「ククッ…有り得ないでしょ…ハハッ…あの幕府の犬が…しかも、あの土方がこんな句を(笑)」 莉亜 「私もねぇ、初めて見た時は、笑いでお腹が痛くて、大変だったわよ~(笑)」 吉田 「でもさ、あの土方が他人に自分の句なんて見せるわけないし…どうやって見たの?」 莉亜 「フッフッフー…知りたい?」 莉亜はニヤリと笑った。 .
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