458人が本棚に入れています
本棚に追加
莉亜
「あぁ、ごめんなさいね。栄太郎とは久しぶりに会ったから、つい話し込んでしまったわ」
頭に?を浮かべ、ずっと放置してしまっていた朔次郎に莉亜は謝る。
朔次郎
「いっ、いえ!せっかくの再会なんですし全然構いませんよ!」
莉亜
「フフッ…相変わらず朔は良い子ね。でももう栄太郎と話は終わったわ。なので朔?行きましょうか」
朔次郎
「えっ?せっかく久しぶりに会ったのに、もういいんですか?!」
莉亜
「えぇ…構わないわ。それに彼とは腐れ縁だから、また必ず会えるわ」
朔次郎
「でも…」
莉亜
「それにもう、栄太郎は帰ったわよ?」
朔次郎
「えぇっ?!」
朔次郎はバッと後ろを振り向いた。
しかし、先程まで吉田が立っていた場所に、吉田はいなかった。
忽然と消えてしまった吉田に、朔次郎はポカーンとしていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!