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莉亜
「フフッ…お間抜けさん顔になってるわよ?」
朔次郎
「だっ、だってビックリしちゃったんですよ!いつの間にか居なくなってて…」
莉亜
「栄太郎は気配を消す事が得意なのよ…だから仕方ないわ」
朔次郎
「そうなんですか…でも、さようならって言いたかったです」
ショボンとする朔次郎の頭を莉亜は、優しく撫でた。
莉亜
「仕方ないわ。栄太郎は気配を敏感に感じ取るの……ボソッ…だからある人達の気配を感じたから逃げたのね」
朔次郎
「え?何ですか?何て言ったんですか?」
聞き取れなかった朔次郎は、莉亜に詰め寄る。
莉亜
「フフッ…ひ・み・つ♪さぁ、甘味処でも行きましょうか」
朔次郎
「えぇ…気になります!」
莉亜
「秘密ったら秘密なのよ」
知りたがる朔次郎を軽く流しながら甘味処へ向かう莉亜。
仕方なく朔次郎も莉亜の後を追った。
フフッ…
あの気配は絶対……。
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