第十二幕

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莉亜 「フフッ…お間抜けさん顔になってるわよ?」 朔次郎 「だっ、だってビックリしちゃったんですよ!いつの間にか居なくなってて…」 莉亜 「栄太郎は気配を消す事が得意なのよ…だから仕方ないわ」 朔次郎 「そうなんですか…でも、さようならって言いたかったです」 ショボンとする朔次郎の頭を莉亜は、優しく撫でた。 莉亜 「仕方ないわ。栄太郎は気配を敏感に感じ取るの……ボソッ…だからある人達の気配を感じたから逃げたのね」 朔次郎 「え?何ですか?何て言ったんですか?」 聞き取れなかった朔次郎は、莉亜に詰め寄る。 莉亜 「フフッ…ひ・み・つ♪さぁ、甘味処でも行きましょうか」 朔次郎 「えぇ…気になります!」 莉亜 「秘密ったら秘密なのよ」 知りたがる朔次郎を軽く流しながら甘味処へ向かう莉亜。 仕方なく朔次郎も莉亜の後を追った。 フフッ… あの気配は絶対……。 .
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