第十二幕

21/21
前へ
/163ページ
次へ
永倉 「よぉ!莉亜と佐野じゃねぇか!逢引かぁ?」 甘味処に行く途中、ニヤニヤとしながら話しかけてきたのは永倉であった。 朔次郎 「ああああ逢引っ?!」 原田 「ん?怪しいなぁ!絶対逢引だろ!佐野もやるなぁ。屯所で人気の超絶別嬪な莉亜と逢引なんてよ!」 羨ましいぃ!と言いながら、ガハハと笑うのは、永倉の隣りにいた原田。 朔次郎 「そそそそんなっ!///莉亜さんとは逢引なんて言う疚しい関係では…//」 永倉 「なにいっ!疚しい関係じゃないって事はまさか、恋仲か?!」 朔次郎の言葉に食い付いた永倉が朔次郎の肩を掴み、大きく揺すった。 朔次郎 「うっ…やめてっ…くださっ」 永倉 「言え~!莉亜とは恋仲なのか?!違うのか?!」 永倉のあまりに恐ろしい顔に朔次郎は泣きたくなった。 朔次郎 「莉亜っ…さんとは、恋仲ではっ…ありませんよぉぉぉっ…!」 永倉 「よかったぁぁぁ!」 朔次郎の言葉に、永倉は肩から手を離し、安心したようにホッと息をついた。 .
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

458人が本棚に入れています
本棚に追加