第一幕

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「やっぱりお団子は美味しいですね♪」 団子を食べながら歩いている男の子 長い髪を高い位置で結い 顔は綺麗で 女性にも見えるであろう そんな彼の名は 沖田 総司 「食いながら歩いてんじゃねぇよ…」 沖田の横を歩きながら注意する男は 少し長い髪を 後ろで一つに結い かなりの美男だ。 彼の名は 土方 歳三 「全く、土方さんはお堅いですねぇ…そんなだから土方は土方なんですよ♪」 ニコニコと笑いながら言う沖田 「意味分かんねぇよ!」 ついついカッとなって 言い返す癖は 土方のお子様なところだろう。 と、その時 沖田が不意に真剣な顔になった。 「土方さん…」 そんな沖田に土方も真剣な顔になり 遠くを睨み付けた。 「血の臭いがプンプンしやがる」 そう言った瞬間…… 「きゃあぁぁぁ!」 遠くから女性の悲鳴が聞こえた。 「総司…!」 「分かってます。行きますよ、土方さん!」 そう言い 二人は血の臭いがし 悲鳴が聞こえた方へ 走り出した。 .
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