第一幕

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とある部屋の前… 襖の前に立つ土方 「近藤さん…入るぜ」 そう言えば 中から優しそうな声が 聞こえた。 「あぁ…いいよ」 土方はその返事を聞いてから 襖を開け、中に入った。 「どうしたんだ?トシ…」 そう問い掛ける男は ずっしりとした体格に 優しそうな顔つきに 優しい声 彼の名は 近藤 勇 ここ、壬生浪士組の局長だ。 「出たぜ…」 いきなりそう告げる土方に 近藤はコテンと首を傾げる。 「何がだ?」 「………紅蝶」 土方がポツリと呟くと 近藤はガタンッと大きな音をたてて立ち上がった。 「それは誠か?!トシっ!!」 「あぁ…見事に殺ってくれたさ」 土方は苦笑いを浮かべながら 言った。 「そうか…一刻も早く捕縛しないと大変だなぁ;;」 近藤は大きな溜め息を吐いた。 .
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