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とある部屋の前…
襖の前に立つ土方
「近藤さん…入るぜ」
そう言えば
中から優しそうな声が
聞こえた。
「あぁ…いいよ」
土方はその返事を聞いてから
襖を開け、中に入った。
「どうしたんだ?トシ…」
そう問い掛ける男は
ずっしりとした体格に
優しそうな顔つきに
優しい声
彼の名は
近藤 勇
ここ、壬生浪士組の局長だ。
「出たぜ…」
いきなりそう告げる土方に
近藤はコテンと首を傾げる。
「何がだ?」
「………紅蝶」
土方がポツリと呟くと
近藤はガタンッと大きな音をたてて立ち上がった。
「それは誠か?!トシっ!!」
「あぁ…見事に殺ってくれたさ」
土方は苦笑いを浮かべながら
言った。
「そうか…一刻も早く捕縛しないと大変だなぁ;;」
近藤は大きな溜め息を吐いた。
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