118人が本棚に入れています
本棚に追加
「世界を、なぁに?」
唐突に質問する女の声が聞こえた。
視線をその声がする方向へずらした瞬間、視界が真っ暗になる。
「また、お得意の目隠しか…?」
毎日同じような事をされると人間、呆れてくるものだ。
現に俺はそうなのだから。
「べ、べっ別に得意じゃないもんッ!!」
指が目にいいかんじに食い込んでいるのがわかる。
だって痛いもの!!
「い、痛いからっ!!本当に!!あぁわかったぞ御千琉(ミチル)だろ!?」
「ピンポーン大正解!」
名前が当たって嬉しかったのだろうか、御千琉は視界を奪っていた手を空高く突き上げピース。そしてもう片手を腰に手を当てて「ハッハッハ」と大きく笑っている。
俺はその場に倒れることしかできないのだが…
千羽御千琉(センバミチル)17歳。
幼なじみの女子高校生、クラスは違えど昔からの付き合いで仲はいい…はず。
髪の色はブラウン、身長は165cm俺よりも少し低いくらいだな。
最初のコメントを投稿しよう!