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「ふーん。じゃあ私がお手本を見せてあげよう」
そこはかとなく西條が得意気な顔をしながらお金を入れてゲームを始める。
「あのぬいぐるみを狙っていこう」
西條が狙うのは今流行りのゲームのキャラクターのぬいぐるみらしい。
真剣にアームとぬいぐるみを見つめながら操作をする西條。
そして・・・
「ありゃ?」
アームはぬいぐるみにかすりもしなかった。
「って下手なのかよ!」
「いやぁ。実は昔から苦手でね」
「じゃあ得意です、的な雰囲気だすなよ」
なんだろう。すごくがっかりだよ。
その後2人で3000円ほど使ってようやく1つのぬいぐるみをゲットした。
「乃斗ピョンごめんね。乃斗ピョンもやってくれたのに私がぬいぐるみ貰っちゃって」
「いいよ。別に欲しくなかったし」
「ふふふ。照れなくていいんだよ?」
別に照れてる訳じゃないんだけどな。
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