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「・・・で?」
「で、とは?」
「あの女はなんなの?」
なんだろう。正直に話したら取り返しのつかない事になりそう。
待てよ? 早姫姉はなんで俺が西條と遊んでた事を知ってるんだ?
もしかしたら、俺にかまをかけてるんじゃないか?
だとしたらまだ誤魔化す余地がある。
この危機を脱する事が出来る。
「早姫姉なに言ってるの? 今日は男友達と遊んでたんだよ?」
「ダウト!」
「な、なにが?」
「仲良さそうに歩いてたじゃない、デパートの近くを」
あの視線は早姫姉のだったのか!
もうダメじゃん。終わったー!
「乃斗はなんで嘘をついたの?」
「嘘をついた訳じゃ・・・」
「ねぇ。なんで? ねぇねぇねぇねぇねぇ!!」
「早姫姉、近い、顔が近いって」
やっぱり早姫姉は綺麗な顔してるな。
睫毛も長いし・・・と睫毛も間近で見れるほど早姫姉は俺に近づいている。
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