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今日はキャンプの振り替え休日。
ただいまの時刻は午前11時。
現在俺は人最寄り駅の駅前に居ます。
平日のお昼時って事もあって、人通りはまばらです。
なんで俺がここに居るのかと言うと、人との待ち合わせしてるから。
誰かとかって? じゃあ、ちょっと昨日の夕方まで時間を遡ってみよう。
※※※
キャンプ後の先生からのお話も終わり、解散なんだけど、俺は西條と一緒に教室に残ってる。
他のクラスメイトは何人かは教室に残ってるけど、過半数は教室から出ていったので教室内は結構静かだ。
「それで? 何の用だい、乃斗ピョン」
「う、うん。朝の事でさ」
思い出しただけで気まずい、とても気まずい。
「あ、朝・・・う、うん」
あっ。西條もどうやら恥ずかしいらしい。
西條の顔がトマトみたいになってる、多分俺もだけど。
でもいつまでも恥ずかしがってるだけじゃダメだ。
「朝はごめん!反応が遅れちゃって、とにかくごめんなさい」
頭を下げて謝る。
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