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先に言っておく、俺は本屋に買い物に行きたい訳じゃない。
「さぁ、乃斗ピョン。ご飯も食べ終わった事だし、行こうか本屋さんに!」
「いや。別に本屋には用事ないけど」
「えっ!?」
おいおい。なにをそんなに驚いてるんだ?
ひとことも俺は本屋に行きたいとは言っていないのに。
「夜のお供を買いに行くんじゃないのかい?」
「夜のお供?」
「うん。夜のお供。思春期男子の必需品、エロ本さ!」
「じゃあ今日はこれで解散という事で」
「うそうそ!冗談に決まってるじゃないか。ジョークだよジョーク!」
席を立って帰ろうとしたら、西條が足にしがみついて来る。
やめてくれ、こんな人前で。
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