20人が本棚に入れています
本棚に追加
この男はたった一人で世界を敵に回した。
深紅の衣を身に纏い、自分の背丈ほどはあろうかと思えるほど巨大な剣を背負いしその姿はまさに『破壊者』である。
『ライトニング・ジ・エンド』それが彼の名である。
彼はこの数ヶ月で世界各地にあるカンパニーの研究施設を次々に破壊し、史上最悪の犯罪者にして史上最高懸賞金額の賞金首にまで成り下がってしまっていた。
そんな彼の今の目的地は城塞都市『ヴァルハラ』にカンパニーの研究施設である。
城塞都市に設立しているだけあり、この研究施設の警備は数あるカンパニーの研究施設の中でも五本の指に入るほど厳重なもので、それに加えライトニングがターゲットにしているカンパニーの施設が研究施設であることはわかりきっていることのため、更に警備は厳重になっていることはライトニング自身もすでに予想はしていた。
そのためライトニングは今回どの様に入り込むか考えながらヴァルハラへの道を進んでいたら、ライトニングの目の前に三人の男が姿を現した。
賞金稼ぎ1
「あんた『ライトニング・ジ・エンド』だな?」
ライトニング
「いいえ、違います、人違いです」
賞金稼ぎの一人がライトニングに本人か確認をしてきたが、相手にするのが面倒だったライトニングは人違いとだけ言い賞金稼ぎ達の横を素通りしていった。
しかしそんな言い訳ではいそうですかって、素直に通すわけもなく横を通り過ぎたライトニングを後ろから切りかかってきた。
ライトニング
「うわっと、なにすんだよ!危ねえだろうが!」
賞金稼ぎが放った斬撃をギリギリでかわすライトニング、しかしライトニングは既に三人の賞金稼ぎに周りを囲まれてしまっていた。
賞金稼ぎ達は自分達の武器を握りしめ臨戦態勢に入っていた。
ライトニング
「はぁ~、あのねぇ君達、さっき言ったでしょうが人違いだって」
賞金稼ぎ2
「人違いな訳ないだろ、その紅いジャケット、背中にしょってるばかデカい剣、そんな格好してんのは『ライトニング・ジ・エンド』以外にあり得ねえ!」
この殺気立った賞金稼ぎ達にはもうなにを言っても聞かないだろうなと、素直に諦め背中に背負っている剣を手にし取り敢えず構えてみた。
賞金稼ぎ3
「やる気になったみたいだな、だが俺達三人に勝てると思わないことだな、今日でお前の伝説も終わりだ!」
最初のコメントを投稿しよう!