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そう言い放ち賞金稼ぎ達は一斉にライトニングへと飛びかかってきたが、ライトニングは懐からなにやら取り出し勢いよく取り出した物を地面に叩きつけた。
するとライトニングの足元から大量の煙が発生し、ライトニングの姿を包み込んでしまった。
賞金稼ぎ達は大量の煙に驚いたものの、飛びかかった勢いは止まらずそのまま煙中に入り込んでしまった。
賞金稼ぎ2
「ゲホッゲホッ、え、煙幕かよ!」
賞金稼ぎの一人がすぐさま風を操る魔法の基本中の基本のである風を起こすだけの魔法を放ち、煙を散らすとそこには既にライトニングの姿はなく、あったのは変なぬいぐるみと、ぬいぐるみの手に張り付けてあった手紙だけだった。
賞金稼ぎ1
「あの野郎どこに行きやがった!」
賞金稼ぎ3
「おい、そこに何か落ちてんぞ」
落ちていたぬいぐるみに気付いた賞金稼ぎの一人がそれを拾い、張り付けてあった手紙を読んでみた。
『愛しき君へ
僕の愛しき君よ、僕は今海の家で働いています。
冬なのでお客どころか店の人もいませんが、僕は元気にやっています。
君も身体に気をつけて過ごして下さい。
ライトニング・ジ・エンド』
賞金稼ぎ2
「何だよこの手紙?」
賞金稼ぎ3
「いや、俺に聞かれても………、って言うかあの野郎やっぱライトニング・ジ・エンドだったんじゃねえか!まだ遠くには行ってねえはずだ!追うぞ!」
賞金稼ぎ達がライトニングを追いかけていく姿を樹の上で見ている人影があった。
その人影はライトニングであり、ライトニングは逃げるのが面倒くさかったので樹の上に登りやり過ごしていたのだ。
ライトニング
「あんなの一々相手にしてられないよな、夜だから辺りは暗いし、魔力の気配さえ消しとけば見つかることはないな」
そう言うとライトニングは枝に座り、ぼやぁっと夜空を眺めて今後のことを考えていた。
ライトニング
「取り敢えず夜のうちにヴァルハラに着いときたいよな、まあここから歩いて三、四時間位だし何とかなるかな」
そう言うとライトニングは五分ほど休んだ後、再びヴァルハラを目指し歩き出した。
今度は厄介な奴等に会わないようある程度注意をしながら。
それからライトニングがヴァルハラに到着したのは、夜が明ける少し前だった。
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