出会ってしまった罠

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動けなかった 君の声が釘を刺したように ただの挨拶の言葉だった それが胸を抉った 胸の高鳴りが 途切れて…まるで息を止められたように 立ち尽くしていたのに 座り込んでしまった なにも考えられない時間が過ぎて それでも語りかけてくれる君に向かって近付て 大きな鏡の横で君を抱き寄せていた 君はあの時逃げなかったね 僕も君から逃げられなかったんだ
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