2. 想いのカケラ

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  結局昨日は一睡も出来なかった 現在9:30を少し過ぎたところ 完璧遅刻だ 重い足どりで1階まで下りて行き食堂のドアを開けた 広い食堂に1人だけ腰掛けていた人物が私を見る 真っ直ぐな瞳で…。 ユキ「遅刻じゃん」 唯奈『あんたもね』 もう皆学校へ行きガランと静まり返った食堂で一人優雅に朝食を取っていたのはユキだった 普通は急ぐのに落ち着いて食べてるあたりユキがどれだけ日々遅刻してるか分かった 私はホットココアを作ってもらうと零さないよう気を付けながらユキの横に座った ユキ「目……腫れてんぞ」 チラッとこっちを見たかと思うとすぐにまた前を向き素っ気なく言った 唯奈『昨日夜更かしをしてたからね。そんな分かる?』 ユキ「別に…。分かんないんじゃねぇーの?」 分かり辛いのならどうして気付いたんだろ あまりユキにこう言うのは見られたくないのに……。  
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