プロローグ

2/2
前へ
/337ページ
次へ
「……ずっとレイナが好きだった。……俺と付き合ってよ」  ――その日。雪が降っていた。  記憶の片隅に映るのは、真っ白な雪と。  ガラスのように透き通った真っ暗な空と 。  上気して、少し頬を染めた先輩の姿。  ――誰もが奇跡を願う夜。  辺りはまるで様々な人達の希望を映したかのように、色とりどりに輝いている。  ――恋人達のクリスマス。  先輩は私に恋をした。 .
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1551人が本棚に入れています
本棚に追加