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そう思ったけど、いつもとはまったく違う部屋の光景に私は言葉を失ったままだった。
「久しぶりに出してきたから、ほこりで何個か星が消えてるなぁ」
そう言って先生は笑った。
こんなにもたくさんの星があるのに先生は全部わかってるみたいだ。
「先生、星座教えてください」
「いいよ」
先生は私の真横に椅子を持ってきて座った。
先生が近くて、心臓の音が聞こえてしまいそう。
「まっすぐ正面の壁を見て、少しずつ視線を上げていって、北斗七星があるだろ?」
「北斗七星?…ああ!ほんとだ!あの『お玉』みたいなやつですよね?」
先生が吹きだした。
「っ…お前…『お玉』はないだろ…」
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