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すべては、ある日の仕事終わりから始まった。
( ´_ゝ`)「なあ、俺と勝負してくれないか?」
そう言い出したのは、ババ抜きから麻雀、オセロに至るまで勝負という勝負にカモられ続けてウン千年、兄者であった。
兄者がこうして仲間に勝負をふることはそう珍しくもない。だが、いつになく真剣なその表情に、死神達は言い知れぬ彼の本気を感じとっていた。
( ´_ゝ`)「たまにはここの皆でさ」
(´・ω・`)「いいけど……なんの?」
川 ゚ -゚)「七人でトランプとかは嫌だぞ。面倒だ」
( ´∀`)「麻雀もできませんしね」
( ´_ゝ`)「いーや、もっと単純なゲームで。俺が勝ったら、皆には俺に従ってもらう」
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( ゚∀゚)「そりゃまたお前にしちゃ珍しくでっかく出たなあ」
今思えば、その日の兄者は朝から少しおかしかった。何を言っても上の空で、そのくせ妙に上機嫌だった。
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