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俺は斉藤さんの肩を抱き、
ベッドの上に移動した。
女を抱いている間
俺はできる限りの強さで
目をつぶる。
見れないんだ。なぜか。
この行為の中に
俺は愛を知らない。
抱き合うことで
心が通じるとか、
愛する人の温もりに
癒やされるとか、
世の中の俺以外の
皆が口にするそんな台詞、
俺にとっては宝くじで
1等を当てることより
非現実的だ。
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