437人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
俺は斉藤さんの熱が
わずかに残る体を
冷ますように、
窓際の涼しさを味わいながら
今日も美しい涼介の姿を
ひそかに見つめる。
ホストたちが事務所で
どんな会話をしているか
までは聞き取れないけど、
キャッキャッという
笑い声だけが、切れ切れに
俺の耳まで届く。
向かいのマンションから
視線でストーキング
されてるとは知らずに、
涼介は隣の男と
「あっちむいてほい」
を始めた。
.
最初のコメントを投稿しよう!