1*ツツモタセ

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俺は 顔によく似た天井のシミを ひたすら見つめ続けた。 涼介は俺に おかまいなしで 鼻歌なんか口ずさんで、 客の財布の中身を数えている。 そしてその中から 万札を1枚取り出して、 俺のおなかの上にのせると 「ツツモタセ」 と、無邪気に笑った。 「……ああ…そう、ツツモタセね。…うん…」 .
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