プロローグ

4/5

437人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
――きっと彼は想像したことすらないのだろう――― ほんと、嫌になる。 あいつは今日も 遅刻のくせに タバコくわえて スローな足取りでご出勤。 叱られて反省の 素振りを見せても、 そんな姿は真っ赤な嘘。 だってあの大きな瞳は、 早く同僚たちとの世間話に 花を咲かせたくて そわそわしている。 誰も捕らえることのできない 勝手気ままな存在。 嫌になるくらいに まぶしい。 .
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

437人が本棚に入れています
本棚に追加