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そう言って涼介が
服のすそに手をかけた時、
彼の携帯がピルピルピル~と
陽気な音をたてて鳴った。
「はいはい、コンビニ行ってました。すんません、『ヤンジャン』買ってすぐ戻ります」
なんて話してから
涼介は電話を切り、
俺の体にバスタオルをかけた。
「もう戻るわ」
「うん」
「また来てもいい?」
「いいよ。俺もまたストーカーしていい?」
涼介は何も言わず、
代わりに俺の肩を
ポンと叩いて、笑った。
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